2024年4月医師の働き方改革スタート!~「安定した医療提供ができなくなる可能性…」~

2024年4月に開始した、『医師の働き方改革』。医師の長時間労働の改善と持続可能な医療提供体制の設立を目的に開始されましたが、その影響はどうでしょうか。※ 『医師の働き方改革』についての詳しい解説は「『医師の働き方改革 2024』をわかりやすく解説!概要および医師・医療機関ごとに必要な対応をまとめて整理!」記事をご覧ください。

全国の医療機関の6.2%が「診療体制の縮小を見込んでいる」と回答。

厚生労働省は3月14日、「第5回医師の働き方改革の施行に向けた準備状況調査」の結果報告で、アンケート回答のあった7326医療機関のうち、457医療機関が、診療体制の縮小の見込みがあると回答したことを発表しました。これは全体の6.2%に当たる数字ですが、厚生労働省の検討会では「診療体制の縮小によって悪影響が起きる可能性がある。」との意見が出されました。

医療機関からの医師の募集求人は増加傾向。

働き方改革により、勤務医の勤務時間の上限規制および負担の軽減から、医療機関様からの日当直・土日求人は増加傾向にあると弊社では感じております。常勤採用に置かれましても、『日当直の対応は主に非常勤ドクターが対応』と記載されている求人が多いです。医師の負担を減らすことは大変すばらしいですが、それにより安定した医療提供ができなくなること、苦しんでいる患者さんを助けることができないことは、どの医師も望んでいないことだと考えます。

ドクター自身がみずからのキャリアを考え直す転換期

医師の働き方改革は間違いなく、ドクターひとりひとりが自身のキャリアを考え直すきっかけになりました。

「働き方『改悪』により、拘束時間は増えるばかりで手当は減ることが見込まれている。このままこの病院で働き続けていいのか…?」

「今後のキャリアを考えるためにも、どんな求人があるのか知りたい。」

そんな悩みを抱え、キャリア相談に来られるドクターもいらっしゃいます。弊社は、そのようなドクターに、適切な情報提供と求人のご紹介を実施することを大切にしております。「ほかの病院・クリニックではどんな働き方があるのか?」を知ることが、この働き方改革によって勤務医のドクターが得られるメリットの一つだと考えております。

いずれにしましてもこの医師の働き方改革が、今後長期的な視点でとらえ、医師及びその他医療従事者、そして地域医療・患者様にとってプラスに働くことを見守るばかりです。

医師がやってる医師転職